オランダからカナダへ (博士課程の空きポスト探し パート2)

 

(パート1の続き)

 イライラしながら返事を待っている間、ドイツ人の友達(Mちゃん)と会う機会がありました。

 

「メールを送ったけど返事がないのよ~。もう、待ちくたびれたわ。どないしたらええんやろ。」と泣き言をつぶやいたら、

「返事がないんやったら、もう一回メールを送ってみたら?ワシも就活の時に問い合わせのメールを送ったけど返事がなかったので、もう一度メールして訊いてみたんだよ。『貴社は私の経歴を見て不採用の結果を選択されたことと思いますが、後学のためにも、改善すべき点があれば教えていただけないでしょうか。』ってね。そうしたらすぐに電話がかかってきたよ。システムのトラブルかなにかがあったみたい。」

Mちゃんの言葉に後押しされ、再度ドイツとオーストリアの学校にメールを送ったところ、なんと!両校ともすぐに返事がありました。なので海外の大学教員にメールを送る際は、返事がなくてもめげずに2通目を送ってみることを強く勧めます!!

もちろん、内容は簡潔に短く、要点をまとめてフォーマルに書くことをお忘れなく。その結果、ドイツは「学生を募集していない」、オーストリアは「今は募集の予定が無いけどなんかあれば連絡するわ」とのことでした。これが後々活きることに。

 

ほかにも友達や先輩方に話を聞いて、以下のウェブサイトを教えてもらいました。

www.findaphd.com

www.phdportal.com

scholarship-positions.com

 

www.academictransfer.com

 

これらのウェブサイトも見張りつつ、手応えがあったカナダの先生とスカイプで面談をし、2月頭にカナダへ行ってきました。主論文の発表目前という無謀な時期に、極寒のカナダで暴風雪に震えながら偵察してきましたが、やっぱり学校訪問は良いですね。直接会ってお互い人となりを確かめつつ、学校の雰囲気も感じ取ることができました。結局2月末にこちらの大学へ正式に応募して合格しました。

 

春先にオーストラリア1校から不合格の連絡がありました。当時、副論文に取りかかり始めたところでしたが、指導教員から「博士課程へ行きたいんだったら、オーストラリアの知り合いの先生(応募したところと違う所)が学生を募集しているから、興味あれば連絡先を教えるよ。」とありがたい情報をいただきました。結局そちらへは応募しませんでしたが、周りの先生方にとにかく「博士へ進みたいねん!」とアピールすることも大切な模様。

 

5月に入って、「何かあれば連絡する」と言っていたオーストリアの先生から、「PhDのポストを募集しているから、よかったら募集要項を読んでみて。」とメールが送られてきました。お給料付きで研究テーマもなかなかおもしろそう!しかも調べたところ、大学のホームページではこの募集要項が掲載されていなかったので、この先生と連絡を取っていなければ得られなかった情報でした。しつこく連絡してよかったわ、ありがとー、Mちゃん!こちらの大学へも応募しましたが、結果はダメでした。

 

まとめると8校応募したうち、3校からは返事がなく、2校は学生を募集しておらず、2校からは不合格通知、良い返事がもらえたのは今いるカナダの1校のみでした。

 

まだまだこれから頑張らなきゃなりませんが、ひとまず行き先が確保できて非常に安心したことを覚えています。これから海外で博士課程へ進もうと考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

しぶとくねばってみてください!応援しています。