論文の書き方②

以前書いた 論文の書き方① - やれやれ獣医の留学日記 の続きです。 

 

MethodsとResultsが書けたらIntroduction とDiscussion に移ります。

これも書き方は人それぞれでしょうが、私はざっくりと構成を考えた後にドワーッと書いていきます。細かいところは後から修正するとして、とにかく自由気ままに書きます。すでに関連文献は何本か読んでいることを前提に、それらと比較しながらグワワと書き、足りないと思う部分は新たに文献を検索してリストに追加。適当に括弧で閉じておいて、後から正しい論文を引用したか、内容は合っているか、などなどチェックします。

よく言われることは、Introductionは幅広い内容から始めてぐぐっと目的へと狭めていく書き方をし、図形で言えば逆三角形のような形をしています。対してDiscussionは、自分の結果と他の論文とを比較し、その後広い視野へと推論づけるような、イントロとは対照的な形をしています。だからDiscussionを書き終えると、一周回ってイントロ部分に戻ってきたような感じがする。

 

ほかにも文章の細かい書き方については、

1.受動態より能動態を使うようにする(Methodsは除く)
2.「〇〇という結果でした」という書き方じゃなくて「〇〇が増加しました」と変化の具合がわかる動詞を使う。その分文字数は節約でき、内容もわかりやすい。
3.一番強調したいことは文末、二番目に強調したいことは文頭、どうでもええものは文の中ほどに書く。へえー、そうやったんや。

4.Can, could, may, mightの使い分け。これ、未だに勉強中でうまく使いこなせません。ぶー。

5.修飾語や主語に気を付けること。Dangling modifierとも呼ばれて、これも私けっこうやるんです。

 

 

例えば

Being tired from working on the computer all day long, my dogs insisted on going for a walk.

これ、何が変かわかりますか?



正解は・・・

 

カンマの前後で主語が違うところ!

これだと犬がパソコンでカタカタ作業をしていた、というように読めてしまいます。

 

まだまだ論文執筆奮闘記は続きます。乞うご期待。