やっと冬休みー

無事授業の単位も出て、第1稿のliterature reviewも先生に提出して、ようやく冬休み気分に追いついたyareyareです!ふう-、長かったー。

いろいろ書きたいことが溜まっているのですが、どこから始めたらよいものやら。えーっと・・・

 

ここ4ヶ月、授業の合間にちょこちょこ酪農場へ出向く機会がありました。久しぶりの外での作業に毎回ワクワクしながらついていきましたが、カナダの酪農場を見ていて気がついた点を書こうと思います。

周囲の限られた数の農家しか見ていないし、日本での仕事を辞めてもう2年以上経つので今の日本の状況を知らないのですが、カナダの農家さんを回って思ったことは、

・搾乳ロボットをよく見かけます。搾乳頭数が100頭以下のところでもロボットを導入していて、自動エサ寄せ機もあります。そう、あのルン〇みたいな形のやつ。日本でもここ数年でロボット搾乳が増えたと聞いたのですが、実際のところどうなのでしょう。

・医薬品は牛舎に保管してある場合が多く、プロトコル(治療計画みたいなもの)に沿って農家が治療します。プロトコルは事前に獣医と相談して決めたものであったり、農家が自分で作ったものであったり、いろいろだけどほとんどのところは獣医と相談して治療方針を決めているようです。プロトコルを持っていない農家も多くいます。

・よっぽど重症な場合や手術のときは獣医を呼んで緊急的に治療してもらいますが、頻度は月に1回とか

・それよりも繁殖検診などルーティーン作業で獣医が回ってくることのほうが多い

・治療記録は農家に備え付けられているパソコン上のシステム(DairyCompとかDairyPlanとか呼ばれるもの)で管理しているところが圧倒的に多いです。牛の番号で検索するといつ何の病気で何を投与したかが出てきます。

・薬は抗生剤、NSAIDsなどの解熱鎮痛剤、除角用のリドカイン、ホルモン剤、ビタミン剤、カルシウム輸液、糖剤、などなど。使っている薬はあまり変わりません。あ、でも日本でよく使っていた強肝剤は見ませんでした。

ちなみにケトーシスの予防薬として、モネンシン入りのカプセルを使うようです。これを分娩前に飲ませると、カプセルからじーんわりモネンシンが溶け出して3ヶ月くらい効果が持続する様子。「モネンシンって肥育牛だけじゃないの?」って思っていましたが、どうやら違うみたいですね。へー、知らなかった。

あとティートシーラントといわれる乳房炎軟膏のような形をしたものもよく見かけます。乾乳時に乳頭内へ注入し、ケラチンプラグを作って漏乳を防ぐために使われているようです。

多少違いはありますが、パッと見た感じでは日本の農家さんもカナダの農家さんもあまり変わらなさそう。まだ始まったばかりなので、これからいろいろ学んでいけるのが楽しみです。

 

が、その前にちょっとひとやすみ。みなさまもメリークリスマス!どうぞ良い一日を。

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 *2020年2月23日に一部分修正しました。