オーガニック酪農場

2019年になりました

みなさまにとって素晴らしい一年となりますよう オランダより祈念いたしております     

yareyare

 

だいぶ前の話ですが、オーガニック農場を2軒訪問してきました。

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1軒目は、バイオダイナミック農法という、有機農法の中でもより自然の力を意識した飼い方で牛を育てている農家さんです。自給飼料もとに成牛を40頭ほど飼育し、除角はせず、1頭あたりの年間乳量はおよそ6500kg。オランダのホル以外に、固有種であるMRIJやBlaarkopという品種も交ざっています。

 

生乳は自分たちで加工し、さまざまな乳製品として隣接の直売店で販売していました。2016年のCum Laude賞を受賞したアシドフィルス菌入りの乳酸飲料です↓

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んー、おいしいっ!思ったよりも酸っぱくなく、飲みやすくて、4人で分けたらあっという間に無くなってしまいました。1リットルで1.75€(瓶代除く 2018年8月現在)と、比較的リーズナブル。Demeterはバイオダイナミック商品の認証マークです。

 

 

お次は2軒目。

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別名カウガーデンとも呼ばれ、ふかふかのマットレスのような牛床が特徴の農場です。ゴムやネットを層状に重ね、尿が床下に吸収されて排水されるよう、土壌の役割を真似た構造になっています。

 

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両脇の通路を除いて、全てマットレスのようにフカフカしています。

 

ほかにも自動給餌機(餌を作った後、餌槽に残った餌の高さを計測し、撒く量を自動で調整する)やロボット搾乳があるため、成牛170頭を基本的に従業員1人で管理しているとのこと。

ホルに加えてジャージーやフレックフィーという品種の精液も使っているようです。たまたま使用したものがA2遺伝子を持っていたこともあり、過去には農場で搾った乳を『A2A2牛乳』として付加価値をつけて販売していた、と牛乳パックを見せながらお話ししてくださいました。A2遺伝子とは乳蛋白のカゼインの遺伝子で、A1とA2があり、後者は天然型、前者は変異型で消化不良を起こすといわれているため、A2の牛乳だと価値が上がる模様です。

農家さんからのリクエストでFacebookのアカウントをご紹介します↓

www.facebook.com

2軒目の農場は、久しぶりに通訳として参加させていただきましたが、未だに慣れません。聞いたことを理解して口にするだけで、もういっぱいいっぱい。うまく伝わったかなあー。写真を撮るだけの気持ちの余裕がなかったので、これにて堪忍。