獣医クリニックで実習 パート1

気がつけばあっという間に時間が経ってしまいました。お久しぶりです、yareyareです。

先日、オランダ国内の獣医クリニックで、1週間泊まり込みの実習をしてきました。その時の様子を、私の個人的な感想も含めて少し書きたいと思います。

クリニックには大動物獣医が7人と小動物獣医が5人所属しており、大動物獣医は主に乳牛を診ていました。酪農家戸数は約250件、頭数は20000頭程いるようです。

毎朝事務所に集まって農家からの電話を受け、仕事をチームで振り分けて、農場間を車で移動する、という勤務形態は日本とさほど変わらないと思います。ただ、日本では動物の治療に使われる時間が長いように感じますが、オランダでは繁殖検診や除角がほとんどで、個体の治療に費やす時間は少ないように感じました。

「なんで治療頭数が少ないのだろう?」と思い質問したところ、農家がプロトコルに沿って自分で牛を治療することもあるようです。もちろん獣医も治療をしますが、農家に治療法を指示して後は任せる、という場面も多く見受けられました。ですので、想像していたよりも獣医にかかる負担は少なく、基本的にお昼ごはんは事務所へ戻ってゆっくり食べ、夜6時には全員帰宅していました。ま、夜間当番で呼び出されることもありますが。

繁殖検診(ほぼ妊娠鑑定)はエコーを使うことが多いですが、「雄牛と育成牛を一緒に飼っていたから、AI月日がわからない。何ヵ月令か診てちょうだい。」という依頼もあり、直検して5ヵ月令とか7ヵ月令とか診断していました。除角は鎮静、角麻酔、痛み止めも投与して、完全に寝かせた状態でやってました。

そんな中、運良く見ることができた帝王切開のオペ。予定日より2週間遅れ、子牛生存。

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 長くなったので、続きは次回で。