引っ越しのあれこれ

前回からだいぶん間が空いてしまいました。すみません。

カナダ国内の、州をまたいだ引っ越しの状況を、ブツブツつぶやこうとしているYareyareです。

 

引っ越しは大変でした。はい。ま、高を括っていた私が悪いんですけどね。

荷物は少ないほうだったので、全部飛行機に乗せて一緒に持っていこうとしましたが、そこで数々の失敗。ぶぶー。

 

失敗その1:LCCを利用して、最大限の荷物を事前に登録していましたが(預け荷物3個 機内持ち込み2つ)それでも段ボール箱2個分くらいの荷物が入らず 

ええい!当日カウンターで追加しよ!思ったら 

「できません。もうこれ以上追加できません。」なんやとー!

 

おまけに「あなたがいま背負っているリュックね、それ、機内持ち込みには大きすぎますからね!」だと。ぶー

そこらへんの空き机の上に全部出して荷物を入れ換え、すぐに必要でないものは付き添ってくれた方にひとまず預かってもらうことに。やれやれ。

 

失敗その2:電子ピアノをね、新居まで送ろうとしたんですよ。UPSで。

ほかにもFedexやCanada Postがあるんですが、UPSが一番融通が利きそうで見積もりも安かったのです。

ピアノは分解すると105cm×138cm×15cm程度ですが、まずそのような大きさの段ボール箱が無い。店内の楽器店に問い合わせたりしましたが、無い。ようやく見つけた薄型テレビ用の段ボールに無理やり押し込めても、真ん中らへんがぼこっと若干浮いたような状況。

ま しっかり梱包したしいけるやろ!と思い、ピアノが動かないようにティッシュやら夏服やら軽いものを詰め込んで、強引に配送の手続きをしました。

お店のおにいさんには難色を示されましたが、宥め賺し、辛抱強く交渉した甲斐がありました。途中でバラバラになることなくどうにか新居に着きましたが

ばらばらになる、ほんと一歩手前でした。

 

*大きいものを運ぶときはご注意ください。

 

まあ、でも、おかげさまでどうにか、なんとかなりました。

あ、でもどうにもならんこともあったな。

 

次回も引っ越し関連の手続きについてもうしばらく喚きます。

仕事が決まりました

みなさま、大変ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか?風邪等ひいていませんか?ワタクシ、Yareyareは無事に過ごしています。

 

ご報告がエライ遅くなりましたが、おかげさまでやっと仕事が決まりました!もともと応募していたところでしたが、しばらくなんの音沙汰もなく、たまたま学会でそこの会社から来ていた方を参加者リストから見つけ出して、「あのー、私応募したんですけど・・・」と無理やり話しかけた甲斐がありました。粘り勝ちです。

さて、オンタリオ州からアルバータ州へお引っ越しですわ。カナダ国内とはいえ、飛行機で片道4時間かかる長距離移動です。

 

12月初旬に内定が出たため、皆がクリスマス休暇に入ってしまう前に目処をつけるべく、あちこちバタバタ移動しておりました。

ひとまず家と車を決めるのが最優先かと考えたので、Googleで「rent apartment」等のキーワードで探して物件をいくつかピックアップ。主にアパートを対象に探しました。12月中旬にひとまず飛んで、2,3日で内見をブワーっと終わらせて部屋を押さえるのに成功。それにしても家賃がエライ高いですわ。車は必需品やから駐車場代もかかるし。

家賃に暖房費込みと記載されている所が多い気がしますが、寒い土地柄だからでしょうか。アパートだと水道管の凍結・破裂は建物全体に影響が出るし、そこはもう「全部こちらで温度管理します!」ということなのかなあ。

Wifiに申し込んだり、家財保険にも加入せねばならんし、いろいろやることはあります。ふう。

 

クルマは必需品ですが、中古車が高いため思い切って新車を購入しました!しかも、マニュアル車・・・フフ。スバリストの仲間入りです。

新車購入といっても、日本でいうところの「サブスク」制度を利用しています。博士課程を修了してから数ヶ月のポスドク期間があったので、これがカナダでの職歴としてみなされ、一括・分割購入以外にもサブスク制度が利用できることになりました。選択肢が広がるだけでも大変ありがたいです。

それにしても新車って・・・私には贅の極みですわ。

 

ひとまずご報告まで。次回へ続きます

就活③

だんだん寒くなってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。ブログのタイトルを「やれやれ獣医の留学→就活日記」に変えようか、と考えているYareyareです。

今回はワタクシの就活状況と、現在の心境をグダグダまとめました。以前書いたものと重複する箇所があり(す・・すみません・・まとまっておりませんで)読みづらいかと思いますが、自分の気持ちを整理するためにも書き残しておきます。気持ちが滅入る話が多いですが、ひとつ申し上げておきたいのは、多くの方々に助けていただいているということです。日本での知り合いやお世話になった方々をはじめ、オランダやカナダで知り合った方々、カナダやアメリカの学会で5分だけ話した方々などなど、いろーんな方々を頼ってはお力添えいただいています。まだ良い報告はできませんが、ほんとうにお優しい方々からの温かい応援のお気持ちがあって、今も頑張ることができています。ありがとうございます。

以下時系列に沿って私の気持ちをつらつらと書いていきます。

 

就活を始めた当初は(2021年12月)、主にヨーロッパを中心に就活してきました。希望する職種や、応募先の団体の本拠地がヨーロッパにあることが多かったからです。最終面接も受けて(2022年3月)手応えがあったものもありましたが、残念ながら内定を頂くことはできませんでした。面接の結果が出たのが2022年6月です。手応えがあったので、結果が出るまでの3か月ほど安心してしまいましたが、気を緩めずに、引き続き公募を探しては応募するべきでした。この経験以降、カナダ国内を中心に就活しています。

 

2022年8月に博士課程を修了したらまず、就労許可証(work permit)を申請しました。学生から社会人という立場に変わるので、まずカナダに外国人労働者として滞在する許可が必要です。就労許可証にはClosed(特定の雇用主の下でのみ働ける) と Open(どこでも働ける)の2種類があり、私はopenタイプのPost Graduation Work Permitに申請しました。これはカナダの教育機関を卒業した人しか応募できず*1、私の場合は3年の博士課程を修了したので、無事に許可が下りれば3年という比較的長い期間、滞在できる可能性が高いからです。あと、ポスドクはあくまでも仮の進路だったので、後に大学外の団体や民間企業で働くことになった場合を想定して、雇用主が限定されないオープンタイプの許可証にしました。ただし、申請してから3か月が経ちますが未だに結果待ちです。トロいです。でも結果を待たずして、申請したその時点からフルタイムで働けるので、現在合法的にポスドクとして働きながら職を探しています。

 

さて、カナダ国内の公募をみるといろいろな職種があります。私の強みや希望する職種は、カナダ政府や国際関係の団体が多かったので、そちらに絞って応募してきました(2022年4月ごろ~)。職種によってはカナダ国民や永住権が無いと申請できないものもありますが、就労許可証を持った外国人でも応募できるものがあります。その中から、自分の経歴に合って面白そうなものをいくつか見つけたので、カバーレターと履歴書を準備しては応募。しかし、書類審査も通って、面接を受ける最終段階まで到達しているはずなのに、なぜかその後一向に連絡が来ない。そんな経験ばかりしてきました。後に判明しますが、外国人がカナダの公的機関に正規雇用されるには、永住権を持っていないと圧倒的に不利な場合がほとんどのようです。当然私は持っておらず、その話を聞いたのが2022年9月ごろ。もちろん団体にもよりますし、一概にはいえませんが、話を聞いて妙に納得しました。

 

そこから軌道修正をし、現在は主に民間企業に絞って就活しています。ただ私の紆余曲折した妙ちくりんな経歴に合うような公募は少ないです。(日本の)獣医師免許を持っていることや、オランダ・カナダで得た学位、いろんな国に住んで外国語を習得してきた経験など、これらは私の強みでもありますが、偏屈すぎて活用できる機会がおそらく限られます。また、民間企業に応募しても現在のややこしい状況(就労許可は申請中で、まだ下りていないけど合法的に働けること)を説明せねばなりません。説明しても「?」という反応だったりもします。ま、そりゃそうだわな。

 

カナダで働くのなら、後々のことも考えて永住権を取っておいたほうが良いので、永住権を申請できるような職歴を身に着けておいたほうが良いでしょう。こちらもいろいろやり方はありますが、私の場合一番スムーズにいくのは、専門性を活かした職種で最低1年間フルタイムで働くことかと思います。言い方を変えれば、カナダで1年間みっちり働いた経歴がないと、永住権を申請するのは難しいかもしれません。あと、ほかにも英語の試験を受けたりいろいろせねばなりませんがそれは後の話。カナダで希望するような職業に就くには永住権が必要だけど、永住権を申請するにはカナダで働いた経験が求められる・・・にっちもさっちもいかないこのような状況を英語では It's a catch-22 というそうです。トホホ。

 

もうこの際、なんでもいいから永住権を申請するのに適した仕事を手あたり次第に探して応募しようかとも考えています。今までは、自分の強みが活かせる(希望する)職種に偏り過ぎたのかもしれません。自分自身が発展できなさそうな職種は避けてきましたが、そうもいってられないかも。なんなら、ポスドクの契約も1年間に設定して交渉したほうがよかったかも・・・といろいろ考えます。どうしたらよかったのか、タイミングの問題もあるし、正解はわかりません。運任せの部分も正直、大きいです。でもカナダで得た学位とは関係なく、獣医師であることも求められず、国際経験も活かせないような職種に応募してもなあー。グダグダ。

 

ぶつぶつ文句をいっても始まらないので、引き続き探しては応募していますが、なんせ結果が出るまでエライ時間がかかります。もちろんあちら側の事情もいろいろあるのだろうけど、時間だけが過ぎていく・・・。

ポスドクの契約期限が迫ってきています。健康保険も同時に切れます(たぶん延長できるけど)。就労許可証もいつ下りるのかわかりません。

 

卒業後、職が見つからずにしばらくカフェでバイトしていた友達とか、

卒業後しばらく、健康保険未加入のまま暮らしていた友達とか、

いろいろ話を聞きます。

 

危機感?バリバリあります。そのためにおよそ1年にわたって就活してきましたが、さすがにしんどくなってきました。半年後、なんなら1,2か月後の予定もわからないので、長期的な計画も立てられません。

 

日本に帰るのはおそらく一番簡単だし、日本はやっぱりいい国です。でもカナダもけっこう好きです。

 

もう少しがんばります!

*1:PGWPに応募するにはほかにもいろいろ条件があります

ありがとうございました

わー すっかりご無沙汰してしまいました!いかがお過ごしでしょうか。

最近ようやっと、新しい秋コートを手に入れたYareyareです。穴の開いたジャケットはおさらばすることにします。

 

さて、正式なご報告が遅くなってしまいましたが、おかげさまで無事に博士号を得て修了しました。

海外でPhDをしようと本格的に準備し始めたのが6年前でしょうか・・・。ここまで頑張ってこられたのも、さまざまな方々のお力添えと励ましのお言葉があったからです。

直接はたらきかけてくださった方、物陰からこっそり見守ってくださった方、ブログを通じて知り合った方、それぞれ何らかの関わりを持ってくださったみなさまに深く感謝申し上げます。おかげさまで一区切りつけることができました。

 

このブログを始めた理由は、日本でお世話になった方々や、これから留学しようと考えている方々(特に社会人からの留学は情報が少なかったので)に少しでも役立つ情報をお届けしたいと思ったからですが、ほとんどはネタですね・・・ありゃ。

 

今まで応援してくださり、本当にありがとうございました。心の底からお礼申し上げます。

 

 

さて、現況ですが、とりあえず同じ研究室でしばらくポスドクとして雇ってもらえることになりました。でも、大学に残る気持ちは薄いので引き続き就活中です。結論が出次第またご報告差し上げますが、海外での就活は予想以上に大変です。ぐぐぐ・・・

 

簡単ではありますが、今回はご報告とお礼まで♡

留学生活は終了しますが、よろしければもうしばらくご愛顧くださいませ。

就活②

カナダはだんだん秋めいてきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?相変わらずのYareyareです。

 

結論からいうと、就職先がまだ正式には決まっていません!ぷいー どないすんやろ

今回は今までの途中経過を報告がてらお話しします。

 

もちろん研究テーマや、自分がどういった分野で働きたいかとか、応募先の条件などによって大幅に変わってくるので、あくまでも一例です。ご参考程度まで。

就活情報をぼちぼち集め始めたのが昨年の12月ごろ。ポストが空き次第、随時公募されるスタイルなので、新卒の時のように学生たちが一斉に就活することはありません。なのでたいていの場合、

1)博士課程在籍中に就職先を見つけて 「わー 論文が進まん!」となるか

2)修了後に就職先が見つからなくて 「わー 就職先が決まらん!」となるかのどちらかみたいです。タイミングがモノいいますわ。

 

就活のステップは日本と似ていておおまかにいうと

応募書類提出 → インタビュー → 内定 と辿ります。応募先によっては、追加でプレゼンさせられたり、自分の体験談を少し詳しく文書で回答するとか(例えばチームプレーヤーとしてどう貢献したかとかタイムマネジメントスキルはどうかとか)、インタビューも一回きりでなく複数回あったりとかいろいろです。

 

さて、覚書のためにも、今までの応募先と結果をおおまかにまとめてみました

1)国際機関

計4件応募して、1件インタビューを受けたけど内定は出ず。インタビューはけっこう手応えがあっていいところまでいったと思ったんだけどなー。ダメでした。

2)政府・公的機関

5件応募して、1件インタビューを受けたけど内定出ず。インタビューを受けたのはアイルランドの団体でなかなか手強く、政策関係の経験があるかとか訊かれましたが当然ありませんわ、そんなもん。2件インタビューされるかどうかの返事待ち。

3)畜産コンサル会社

2件応募して、1件インタビューされるかどうか待ち

4)人間の疫学関係

3件応募して、1件電話インタビューを受けたけど、質問を聞かれている時点で手応えがなく、その後のインタビューには呼ばれず。動物関係から人間方面にスムーズに移行できるかな、と思い試してみましたが、私の履歴書からはなかなか厳しいように感じました。

5)製薬会社

2件応募

* 書類を提出して、しばらく経ってもなんの返事もない場合はダメだったんだと受け取っています。結果が書かれていないものがこれに該当。

 

その他感じたこと

・もし大学に残りたいのならば、そちらの情報はけっこうたくさん入ってくるし、選択肢は大幅に広がるかと思います。私は大学に長く残る気持ちはないので、あまり探しませんでした。大学教員になるのは大変みたいですが、ポスドクとかなら比較的簡単に応募できそうな雰囲気。

・実験室での検査手技などのスキルがある方ならば、もっと専門性に特化したポストなど(民間の飼料会社とか製薬会社とか)選択肢は広がるかもしれません。

・外国人はワーキングビザの取得時期も考えないとあきません。ヨーロッパの会社にも応募しましたが「外国人だと今時期ビザを発給できないから」という理由で断られたこともありました。現在カナダにいるも、学生ビザしか持っていないのでさっさと卒業してワーキングビザを取りたいです。はよ、博論受理してちょうだいー *1

 

就活は根性なり。

*1:後日談:無事に受理されて博士課程を修了しました。ワーキングビザも申請できました。

アメリカ旅行③

ー前回からの続きー

 

翌日は早朝の便ということもあり、朝早くにホテルのシャトルバスで空港まで送ってもらいました。マンハッタンのホテルは高すぎるので、空港近くのホテルを取りましたが、交通の便も良くてなかなか快適。

去り際、シャトルバスの運転手さんに気持ち程度のチップを渡しました。他に渡している人はおらず、たったの2ドルなのに「サンキューサンキュー!」と10回くらいお礼を言われてなんだか複雑な気持ち・・。同等に捉えるべきではないかもしれませんが、社会的マイノリティの一員として応援しています。*1

 

さてと、カナダ再入国のために、ArriveCANというアプリでの事前登録、学生ビザ(留学生の場合)、ワクチン接種証明書の3点を用意しておきました。コロナの陰性証明書はいりません。(2022年6月末現在、状況によって必要書類も変わってくるのでご注意を)

 

無事再入国して、帰国後しばらくはよかったんですけどね。コロナに罹ってしまいました。

帰国後2日目:軽い咳 体温は平熱 自宅にあったコロナウイルスの簡易検査では陰性

3日目:ひどい寒気と関節痛 この日がどん底

4日目:ちょっとましになるけど体温38.2℃ 声枯れる 食欲無し 頭痛

5日目:徐々に良くなるが体温37度台(私の平熱は35度台なのでまだ熱っぽい) 間欠的な咳

6日目:体温平熱まで下がる ときどきえづくような咳 再度簡易検査をしたら陽性でした 

なんだか気管に羽毛布団の羽みたいなんが貼り付いている感覚 味覚はあるけど嗅覚ほぼ無し

7日目:平熱 ふらつき ときどき咳 喉の痛みもまし

この後咳は収まり、14日目くらいまでには嗅覚も戻りました。

 

ま、アメリカでの学会や飛行機内でのマスクの着用率から予想できたことですけどね。私はワクチンを3回打ちましたが(最終接種日は2022年1月)それでもけっこう長引いてキツかったので、皆さまもどうぞできるだけお気をつけください。

*8月1日一部追記・訂正しました

*1:

私の文章についていろいろなご意見があるかと思います。何が正しいか正しくないかよりも、差別についてさまざまな意見が出てくること自体を有難く感じています。自分自身を省みることにもなるし、もっと積極的に話し合われるべきだと思います。ご意見くださった方々、ありがとうございました。

なお、人種差別や他の社会問題に関連した本をいくつか以下にご紹介します。どれもおススメ。

DiAngelo, Robin. (2021). Nice racism: how progressive White people perpetuate racial harm. Beacon Press

Nichols, Tom. (2017). The death of expertise: The campaign against established knowledge and why it matters. Oxford University Press

Lemon, Don. (2021). This is the fire: what I say to my friends about racism. Little, Brown and Company

アメリカ旅行②

ー前回の続きー

 

さて、学会も終わったので、翌日は早朝2時半に起きて空港へ送ってもらいました。向かうはニューアーク国際空港。マンハッタンでおのぼりさんになるのです。ウキウキ。

と・こ・ろ・が 空港に着くと便がキャンセルになっている!ムムム。雲行きが怪しいゾ。すぐ他の便に振り替えてもらいましたが、「シカゴ経由で昼頃にはニューヨークへ着くよ」と言われるも、よくよく航空券を見たら午前0時ニューアーク着になっとるやないか!お昼やのうて真夜中ですよ、オイ。

なのでせっかく通ったセキュリティを出て、再度カウンターでごね散らし、振り替えられた便はミズーリ州アメリカのど真ん中に位置)からシカゴへ飛び(カナダ国境近く)、ヒューストン(メキシコ国境近く)へ飛ばされ、再度北上してようやっとニューヨークに着くもの。本来の直行便なら3時間弱で着くところを、ジグザグアメリカを縦断しながら約12時間かけての大移動。ほかにもキャンセル便が出ていたせいか、乗った飛行機はほぼ満席。でも機内でのマスク着用率は4割くらい。フライトアテンダントも隣に座ったおっちゃんもマスクを着けてへんかった。

1日目はニューヨークへの移動だけで終わりました。ハイ。

 

でも翌日はしっかり遊びましたよ。ニューヨーク近郊には湿地帯が広がっていて、自然が意外と近いんですよね。緑と沼を抜けて高層ビルが立ち並ぶマンハッタンの駅に降り立つと、モワッとした活気と喧騒が感じられ、10分毎に救急車のサイレンが聞こえ、歩くと時々トイレや吐瀉物のような異臭が漂ってくる・・さすがニューヨーク。

ただ予想外にニューヨーカーは歩くのが遅く、大阪の地下街で長年鍛えられたワタクシは後ろでイライラ。ひょっとしておのぼりさんばっかりだったのかなー

↑ エンパイアステートビル

 

まずは昨日観劇予定だったブロードウェイのショーを今日の公演に振り替えてもらうべく、競歩で劇場やチケット事務所を渡り歩いては突撃交渉。国際電話になってしまうのでケチって徒歩で探し歩きましたが、朝早くに行くも13時にならないと係員の人が来ないらしいです。ありゃ。

なので名物のニューヨーク地下鉄に乗って、ひとまずメトロポリタン美術館へ。

地下鉄に乗ろうと改札を通るも、反対側のホームへ行く方法がわからず、清掃員のおっちゃんに訊くと一回改札を出て再度チケットを買って別の改札から入り直さなければならないようです。そな、あほな。片道3ドルは大きいぞよ。

「えええー?」と困っていると裏技を教えてくれました。反対方面行きの地下鉄に乗って次の駅で降り、ホームの先まで行くと階段があり、上っていくと反対側のホームへ出られるからそこを使え、と。

こういうちょっとしたことだけれど、知らなければ手間と時間がかかること、よくありますよね。そんな疑問をぶつける私に対して、都会人だけど(?)皆一概に優しく、紳士的に振る舞ってくれました。ホテルのシャトルバスの運転手、駅の清掃員、公園や劇場での警備員等々・・黒人の方が多く、彼らばかりに声をかけてしまいます。

なんでだろう?んー、うまく説明できないけれど、差別を受けている人は弱者の気持ちをわかってくれると思うんです。アジア人女の貧乏一人旅にも脆さがありますので。ごめんね、でもありがとう。*1

 

さてと、セントラルパークを通り抜け

辿り着いたメトロポリタン美術館

ヨーロッパやアメリカ、エジプトの一角は人が多く、日本のコーナーにも侍の鎧などが飾られていて「Super cool..」と誰かがつぶやいていました。人気の無いアラブ、ペルシャコーナーも満喫し、夜はお待ちかねのショーへ。The play that goes wrong というコメディーもので、ドタバタ劇な感じが否めないところもありましたが、細部まで作り込まれていてわかりやすかったです。

小さめのホールで、パンフレットも縦幅20㎝くらいの小冊子でしたが、大いに楽しみました。ちなみに美術館内も劇場内もマスク着用義務が徹底されていました。

ニューヨークを大満喫し、翌日はいよいよカナダ帰国です。

 

ー続くー

*8月1日一部追記しました

*1:もちろん人種以前に個人を観察して声をかけるかどうか判断しています。目つき・仕草・いざという時の逃げ道の有無などなどを総合的に捉えて判断しているので、人種だけで声掛けしているわけではありません。