アメリカ旅行②

ー前回の続きー

 

さて、学会も終わったので、翌日は早朝2時半に起きて空港へ送ってもらいました。向かうはニューアーク国際空港。マンハッタンでおのぼりさんになるのです。ウキウキ。

と・こ・ろ・が 空港に着くと便がキャンセルになっている!ムムム。雲行きが怪しいゾ。すぐ他の便に振り替えてもらいましたが、「シカゴ経由で昼頃にはニューヨークへ着くよ」と言われるも、よくよく航空券を見たら午前0時ニューアーク着になっとるやないか!お昼やのうて真夜中ですよ、オイ。

なのでせっかく通ったセキュリティを出て、再度カウンターでごね散らし、振り替えられた便はミズーリ州アメリカのど真ん中に位置)からシカゴへ飛び(カナダ国境近く)、ヒューストン(メキシコ国境近く)へ飛ばされ、再度北上してようやっとニューヨークに着くもの。本来の直行便なら3時間弱で着くところを、ジグザグアメリカを縦断しながら約12時間かけての大移動。ほかにもキャンセル便が出ていたせいか、乗った飛行機はほぼ満席。でも機内でのマスク着用率は4割くらい。フライトアテンダントも隣に座ったおっちゃんもマスクを着けてへんかった。

1日目はニューヨークへの移動だけで終わりました。ハイ。

 

でも翌日はしっかり遊びましたよ。ニューヨーク近郊には湿地帯が広がっていて、自然が意外と近いんですよね。緑と沼を抜けて高層ビルが立ち並ぶマンハッタンの駅に降り立つと、モワッとした活気と喧騒が感じられ、10分毎に救急車のサイレンが聞こえ、歩くと時々トイレや吐瀉物のような異臭が漂ってくる・・さすがニューヨーク。

ただ予想外にニューヨーカーは歩くのが遅く、大阪の地下街で長年鍛えられたワタクシは後ろでイライラ。ひょっとしておのぼりさんばっかりだったのかなー

↑ エンパイアステートビル

 

まずは昨日観劇予定だったブロードウェイのショーを今日の公演に振り替えてもらうべく、競歩で劇場やチケット事務所を渡り歩いては突撃交渉。国際電話になってしまうのでケチって徒歩で探し歩きましたが、朝早くに行くも13時にならないと係員の人が来ないらしいです。ありゃ。

なので名物のニューヨーク地下鉄に乗って、ひとまずメトロポリタン美術館へ。

地下鉄に乗ろうと改札を通るも、反対側のホームへ行く方法がわからず、清掃員のおっちゃんに訊くと一回改札を出て再度チケットを買って別の改札から入り直さなければならないようです。そな、あほな。片道3ドルは大きいぞよ。

「えええー?」と困っていると裏技を教えてくれました。反対方面行きの地下鉄に乗って次の駅で降り、ホームの先まで行くと階段があり、上っていくと反対側のホームへ出られるからそこを使え、と。

こういうちょっとしたことだけれど、知らなければ手間と時間がかかること、よくありますよね。そんな疑問をぶつける私に対して、都会人だけど(?)皆一概に優しく、紳士的に振る舞ってくれました。ホテルのシャトルバスの運転手、駅の清掃員、公園や劇場での警備員等々・・黒人の方が多く、彼らばかりに声をかけてしまいます。

なんでだろう?んー、うまく説明できないけれど、差別を受けている人は弱者の気持ちをわかってくれると思うんです。アジア人女の貧乏一人旅にも脆さがありますので。ごめんね、でもありがとう。*1

 

さてと、セントラルパークを通り抜け

辿り着いたメトロポリタン美術館

ヨーロッパやアメリカ、エジプトの一角は人が多く、日本のコーナーにも侍の鎧などが飾られていて「Super cool..」と誰かがつぶやいていました。人気の無いアラブ、ペルシャコーナーも満喫し、夜はお待ちかねのショーへ。The play that goes wrong というコメディーもので、ドタバタ劇な感じが否めないところもありましたが、細部まで作り込まれていてわかりやすかったです。

小さめのホールで、パンフレットも縦幅20㎝くらいの小冊子でしたが、大いに楽しみました。ちなみに美術館内も劇場内もマスク着用義務が徹底されていました。

ニューヨークを大満喫し、翌日はいよいよカナダ帰国です。

 

ー続くー

*8月1日一部追記しました

*1:もちろん人種以前に個人を観察して声をかけるかどうか判断しています。目つき・仕草・いざという時の逃げ道の有無などなどを総合的に捉えて判断しているので、人種だけで声掛けしているわけではありません。