マイナー論文

生暖かい気温と春の雨嵐が続く中、毎日強風に立ち向かいながら自転車で学校へ向かうyareyareです。

 

先月主論文を終え、今は副論文に取り組んでいます。良い点も悪い点もいろいろありましたが、今後に活かすための注意&反省点という意味で今回は書きます。

学んだことは多くありましたが、とりわけ論文の書き方と口頭試験での質問への答え方について深く教わりました。論文の前半部分のLiterature reviewでは何十本もの論文の内容をまとめて自分の解釈を書いていくのですが、例えば「Aは〇〇という結果だが、Bは△△という結果となり、それらの違いは餌の給餌時期の違いによるものと思われ・・・」など、論文のMaterials&Methodsの細かな違いまで理解しておくことが求められました。その後「本論文では□□となり、その理由はAやBの論文と比べて××が違うから・・・」とDiscussionで自分の論文とつなげることもお忘れなく。

口頭試験ではLiterature reviewで参考にした論文の内容も質問されましたが、読んでしばらくすると内容を忘れてしまう記憶力ゼロのyareyareです。そこで、なるべく細かい内容まで頭に入れておこうと思った結果、「Aの結果は〇〇でBの結果は△△で・・・」と結果そのものを覚えておくことに力を注ぎすぎたような気がします。試験後のコメントで、「なぜそうなったのか、もっとwhy?という意識を持ってみては?」と2人目の試験官(1人目は指導教員、2人目はあまり関わりの無かった先生でした)に言われました。

 

それらのフィードバックを心に刻みつつ、現在は家畜栄養の研究室で、熱帯地域の牧草の消化率やガス産生について勉強しています。副論文は4ヶ月で終わるため、主論文の時よりも時間に追われていて、ラボの空き予定をはよ知らせよ、と指導教員をせっついている最中です。主論文では以前の博士学生の残したサンプルを使用したため、M&Mがすでに大方出来上がっていましたが、副論文では自分の実験はもとより、同じ草を共有する学部生のM&Mも考えなきゃいけません。なぜその草をその分量だけ使うのか、why?を意識する良い機会ととらえながら、来週も裁断機で草を切っていきます。

 

調理場で延々と葱を切る、裏方の気分が味わえます。お昼時にはフライパンを持ち込んで炒めたくなりますわ、ハイ。