ディフェンス

サッカーの話ではありません。わかっとるがな、そんなもん。Yareyare

博士課程の最終試験であるところの口頭試問を受けました。

 

30分のプレゼンの後5-10分ほどの小休憩を挟み、4人の試験官が各々20-30分の時間制限を使ってめいいっぱい質問を浴びせてくるのが第一ラウンド。その間ほぼ休憩無し。それが終われば第二ラウンドへ突入し、一人5分ずつ使ってダメ押しの質問を投げかけた後、学生は一度スゴスゴと退室し、後ほど呼び戻されて合格か否かの結果が伝えられます。

 

この試験のために1か月半程前から準備してきました。論文に含まれる4章すべてをくまなくチェックされるので、質問対策も4章分を幅広くカバーすべく、いろいろ手間と時間がかかります。おまけに私の論文は内容がけっこう幅広いので、突かれると痛い箇所が山盛り。やれやれ。

 

ディフェンスというもんだから、自分のしたこと為したことすべてが良かったという前提で話さなきゃいけないのか、と思っていました。が、もちろん完璧な研究というのはあり得ません。あれ?じゃあ口頭試問の意図っていったいなんなの?

インターネットで調べた結果、自分の研究方法や結果が他の論文と比べてどうだったのか、なぜ相違点があるのか、他の論文と比べて自分の研究の長所・短所はなにか、といったところを具体的な数字や他の論文を引き合いにして説明できれば手応えが良いみたいです。しらんけど

だから自分の研究の短所や統計手法やバイアスについてひたすら考え、異なるアプローチと比較したり他の論文と照らし合わせたりして、いざ聞かれたときに説明できるよう準備しておきました。具体的には自分の博論を印刷して、適宜書き込みをし、他者の論文の重要なところだけガッチリ把握しておくというものです。

 

ま、でも、いざ終わってみればここまでガッチガチにやる必要はなかったかも。当日は久々のオンライン兼対面方式だったので(コロナ禍以後、私の学部では未だほとんどオンラインのみ)マスクをしながら、教室内とオンラインの観客両方に向かって話すというやり方でした。オンラインで見に来てくれた友達が「今までのディフェンスよりも難しい質問が多かったように思うけど、がんばって答えてたね」と言ってくれて、お世辞でもありがたいです。

指導教員や委員会の先生方のおかげで、私にとってはやりがいのある研究ばかりだったので、その分思い入れもあり、答え方に気合いが入ってしまいました。試験官も私の性格を知っている人ばかりだったので、お互いにヒートアップしてしまったところもあったかもしれません。無難にあいまいな答え方ではぐらかせばいいものを、アタリかハズレかの両極端へ走ってしまう性格は不器用な証です。なんのことやら。

 

おかげさまで無事合格しました。博論は適宜ちょこちょこ手直しせななりませんが、なんとか卒業できそうです。あ、あとジャーナルへ投稿していた最後の論文2本も近々受理される予定です。

さーて、残るは就活問題。